イースター島って、実は…

イースター島って、実は…

「イースター島」と聞くと、多くの人が真っ先に思い浮かべるのはモアイ像ではないでしょうか。
しかし実は、この島の本当の名前は「イースター島」ではないのをご存じですか?

イースター島の正式名称は?

イースター島の現地語(ポリネシア語)での名前は「ラパ・ヌイ(Rapa Nui)」。意味は「広い大地」です。
一方で、スペイン語での正式名称は「パスクワ島(Isla de Pascua)」といいます。

では、なぜ世界的に「イースター島」と呼ばれるようになったのでしょうか?

その由来は1722年4月5日イースター(復活祭)の日にさかのぼります。
オランダの海軍提督ヤーコプ・ロッヘフェーンがこの島を発見し、「Paasch-Eyland(オランダ語でイースター島)」と名付けました。その後、この呼び名が英語で「Easter Island」となり、さらに日本にも伝わったのです。

偶然にも、スペイン語の「パスクワ」オランダ語の「Paasch」はどちらも「復活祭」を意味しており、正式名称と呼び名が一致するという不思議な巡り合わせになりました。
もし発見の日が別の日だったら、今日の私たちはこの島をまったく違う名前で呼んでいたかもしれません。

もし発見の日が違っていたら、今ごろ別の名前で呼ばれていたかもしれませんね。

モアイ像に込められた意味

イースター島といえば、やはり忘れてはいけないのがモアイ像世界遺産にも登録され、観光客の多くがその姿を一目見ようと訪れます。

この巨大な石像は、ラパ・ヌイに移住してきたポリネシアの海洋民族によって建てられました。
モアイ像は単なる石像ではなく、祖先や神を象徴し、村を外敵から守る「守護神」としての役割を担っていたと考えられています。

制作方法も独特で、まず巨岩から切り出され、立ち上げられた後、最後に珊瑚と赤色凝灰岩で作られた目をはめ込むことで完成しました。
この「目」には外敵から村を守る霊力「マナ」が宿ると信じられ、多くのモアイ像が村の外側や海を向いて建てられています。

また「モアイ」という言葉の由来については諸説ありますが、有力な説として、現地語で

「モ」=未来

「アイ」=生きる

を意味し、「未来に生きる」という願いが込められているとも言われています。

モアイ像は7〜8世紀頃から17世紀頃までに数百体が造られましたが、文明の衰退とともにその制作も途絶えてしまいました。

イースター島の歴史と文明の衰退

現在は荒涼とした大地が広がるイースター島ですが、かつては森林に覆われた緑豊かな島でした。
しかし、人口の増加とともに森林伐採が進み、環境破壊が深刻化。
食糧不足が起こり、部族間の争いが激化しました。
さらに西洋人の侵略や奴隷狩り、疫病の流入も加わり、文明は急速に衰退していったのです。

こうした歴史の中で、モアイ像を造る文化も失われてしまいました。
現在私たちが目にしているモアイ像は、繁栄と衰退の歴史を物語る貴重な遺産なのです。

イースター島で見る夕日と星空

現代のラパ・ヌイ(イースター島)は、雄大な自然と絶景で世界中の旅行者を魅了しています。
特に有名なのが、モアイ像とともに眺める夕日や満天の星空

海に沈む夕日は一日の終わりをドラマチックに彩り、夜になると南半球ならではの星空が広がります。
モアイ像のシルエットと星の光が重なり合う風景は、訪れた人だけが味わえる特別な体験です。

歴史を知ったうえで眺める夕日や星空は、単なる観光名所以上に深い感動を与えてくれるでしょう。

もしかしたら、KIKIもそんなイースター島の歴史を思いながら、星空を見上げたのかもしれませんね。

KIKICOCOが描く「ARABESQUE DREAM」

イースター島の星空やモアイ像のように、旅の中での出会いや体験は大きなインスピレーションになります。
その感覚を大切にして誕生したのが、ライフスタイルブランド「KIKICOCO」です。
KIKIとCOCO、ふたりがそれぞれの旅で得た感動をMashup(混ぜ合わせ)して、新しい表現へとつなげています。

そのシリーズのひとつが「ARABESQUE DREAM」です。
イースター島の満天の星空に魅了されたKIKIと、モロッコのモスクを彩るアラベスク模様に心を奪われたCOCO。ふたりの旅の記憶が重なり合い、星のきらめきと幾何学模様が織りなす幻想的なデザインとして形になりました。
無限に広がる夜空と、途切れることなく続くアラベスク模様が、異なる文化の出会いから生まれる調和を表現しています。

KIKICOCOのアイテムは、日常に鮮やかなアクセントを添える存在。思い切った色や柄を楽しむことで、手にする人の気分を自由に解き放ってくれます。

 時を超えて輝き続ける、イースター島の祈り

イースター島は「ラパ・ヌイ」や「パスクワ島」とも呼ばれ、モアイ像や独自の歴史を持つ神秘の島です。
かつて森林に覆われた豊かな大地は、環境破壊や争い、外部からの侵略で文明が衰退しました。
それでもなお、モアイ像は人々の祈りを宿しながら立ち続けています。

現代のイースター島は、夕日と満天の星空が訪れる人々を魅了する特別な場所。
歴史を知ったうえでその景色を眺めれば、ただの観光以上の深い感動を与えてくれるでしょう。

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